システム概要

energy_savings_leafエネルギー循環型ごみ収集システム

廃棄物焼却施設において廃棄物から得られる電気を、敷地内の電池ステーションにある蓄電池に充電し、その蓄電池をEVパッカーに搭載して廃棄物収集を行います。1回の電池交換で約50km走行可能、また電池交換ステーションは車約2台分の省スペース設計です。
さらに、大規模災害時の施設稼働を確保しておくことで、災害時にも継続的な電力供給が可能です。自然災害や大規模停電が不安視される中、この蓄電池は避難所等で災害時の非常用電源として活用できます(以下、災害時活用の項目をご参照下さい)。

energy_savings_leaf本システムの特長

energy_savings_leafディーゼル車と実証EVの概要比較

実証実験では、CO2排出量はディーゼル車と比較して約61%減、エネルギー費用は約64%減という結果が出ています(算出条件あり)。その他にも、走行中・作業中のCO2やNOx(大気汚染物質)を削減し、静かな走行を叶えるという点で、高い環境性能を備えます。
街中をくまなく走るパッカー車の排出ガスを削減し、静かな走行を実現することは、地球環境に優しいだけでなく、地域社会で暮らす住民の皆様の生活の向上にも貢献できると考えております。

CO2排出量(g/km)

エネルギー費用(¥/km)

加えて高い環境性能(排出ガスなし、静かな走行音)と、遜色のない動力性能

【数値算出条件】

  1. ディーゼル車とEVの比較前提は必ずしも同一条件下にありません。(実証時の気温や収集ごみ量に多少の差がございます。)
  2. 燃費及び電費については、実証自治体様提供数値及び実績値を根拠としています。
  3. CO2排出量算出は東京電力(株)CO2系数を使用しています。
  4. 電費に係る電力単価は系統電力使用時とし、東京電力(株)事業用500kW未満平均単価を採用しています。
  5. 本資料根拠数値は実証運用時の実績値を根拠とし、車両走行変動要素及び季節変動等の変動条件は含まれません。

energy_savings_leaf災害時活用

蓄電池40kWh 
非常用電化製品に例えると…

スマートフォン(2700mAh) 約3,000回充電
バルーンライト(300W) 約133時間稼働
ノートパソコン(6W) 約5,000時間稼働
扇風機(50W)※汎用モデル 約600時間稼働
(参考値)

加えて廃棄物処理施設の特長として、大規模災害時の施設稼働の確保により、継続的な電力供給が可能です。

  • 蓄電池1個(40kWh)のうち、30kWhを非常用電源として使用した場合です。
  • EVパッカー車からの給電には、市販のV2L給電器が別途必要です。給電器の性能、変換効率、バッテリー残量、消費電力により給電可能な電力量は異なります。

(ご参考)熊本地震において避難所での滞在中、不足してお困りになったものはありますか。

出典:平成28年度避難所における被災者支援に関する事例等報告書(平成29年4月/内閣府)から抜粋